山本周五郎 朗読『さぶ2-1』あらすじ

山本周五郎 朗読『さぶ』2-1

山本周五郎の朗読を祖母に聴いてほしくて読んでいます。今回の朗読は『さぶ』2-1です。

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『さぶ2-1』あらすじ

4月15日、”さぶ”と”栄二”は「すみよし」へ行きました。

以前に小座敷を覗いてきた店の人が出てきて、「あたしあんたたちを知ってたのよ、このまえの座敷がいいでしょ、どうぞ」と奥へ案内します。

“栄二”は、その人のことまったく思い出せません。

「両国橋のとこでさ、あんたあたしに云ったじゃない、うるせえなって」と言うのを聞いて、”さぶ”は気づきました。

「五年前に、傘をさしなさいよ」と言ってきた子だと・・・

あたしのこと、覚えていない?

「いらっしゃい」

「あたしあんたたちを知ってたのよ、このまえの座敷がいいでしょ、どうぞ」

「あのときとそっくりね」

「一人ずつだとわからなかったかもしれないけれど、二人いっしょだからすぐにわかったわ、あ、そうじゃなかった、このまえのときあんたたちが帰ってからわかったのよ、あっ、あの人たちだなって」

「うるせえな」

「早く注文をとおして来いよ」

「その、うるせえなっていうの」

「――あたしのこと、覚えていない」

先月の一日、いったい何があったんだ?

「まだ気になってしようがねえんだが」

「――先月の一日、いったいなにがあったんだ」
 
「もう云ってもいいじゃあねえか」

「あのときは済まなかった」

「栄ちゃんに心配させて済まなかったと思う、――それでおら、思うんだが」

「それはよせよ」

「おめえが思うと云うといつもあと戻りをするばかりだ、肝心なことを話してくれ」

「うん」

「あの日、おみつちゃんが来たんだ」

山本周五郎 『さぶ』2-1を朗読した感想

山本周五郎『さぶ』の朗読は、毎回初見です。

“さぶ”と”栄二”は、さぶ1-1で登場した、傘を差しだしてきた子”おのぶ”と5年ぶりに再会します。

最初に出てきた登場人物ですから、今後も重要な役割を担いそうですね。

“さぶ”と”栄二”と”おのぶ”の関係は今後どうなるのでしょうか。

時代劇小説、特に山本周五郎作品が好きな祖母へ、この朗読が届いたら幸いです。

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