山本周五郎 朗読『さぶ2-5』あらすじ

山本周五郎 朗読『さぶ』2-5

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山本周五郎の朗読を祖母に聴いてほしくて読んでいます。今回の朗読は『さぶ』2-5です。

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  • 視聴者さんからの「山本周五郎作品にまつわる思い出話」
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など、皆さんと一緒に楽しめるコミュニティになっています。ぜひ、お気軽にお越しください。

『さぶ2-5』あらすじ

“栄二”と”さぶ”の前に現れた”おのぶ”の兄だと名乗る男は、本当に”おのぶ”の兄なのか。わからないまま2人は寝床につきます。

“さぶ”は”おのぶ”の身の上が心配です。

“栄二”は、”さぶ”の気持ちはわかるが、いま大事なのは自分ことだと話します。ここ2~3年で今後の人生が決まるのだと。

“栄二”は”さぶ”に、”おのぶ”のことは忘れてがんばろう。自分も”おすえ”のことは忘れるから、と”おすえ”を好いていることを伝えました。

生きていれば、誰しもいろいろなことがあります。そう、生きているうちは・・・

あの三人はなに者だろうな

「あの三人はなに者だろうな」

「おのぶの兄だって云ったあの男は、本当におのぶの兄さんなんだろうか」

「嘘っぱちさ、きまってらあ」

「だって、去年から嫁にゆく約束が」

「嘘っぱちさ」

「おれたちは月に二度ずつかよって、おめえはなにかかにか土産を持ってってる、そのうえ初めっからお互いにざっくばらんで、遠慮のねえ口をききあってたんだ、もしもそんな事情があるとすれば、のぶ公が話さずにいるわけはありゃあしねえよ」

「――すると、あいつらはなんだろう」

「わからねえ」

にんげんは一寸さきのこともわからねえ

「おれたちにゃあ金も力もねえし、職人としてもまだいちにんめえにはなっちゃいねえ、

――さぶ、おめえの気持はよくわかるが、おれたちにいま大事なのは自分のことだ、ここ二、三年でおれたちの一生がきまるんだ、そう云っちゃあ酷かもしれねえが、のぶ公のことは忘れてくれ、

おめえ一人にむりを云うんじゃあねえ、おれも女のことは忘れるから」

「忘れるって」

「栄ちゃんにも、誰かいるのか」

「話さなかったか」

「覚えがねえようだな」

「ずいぶんまえっからなんだ」

「――本町の両替屋で、綿文ていうとくいのあるのを知ってるだろう」

「ああ、おれも一度いったことがある」

「あそこの中働きでおすえっていう娘がいる」

「色の黒い、ちっちゃな躯つきで、おれのことを大きくなったわね、って云やあがった」

山本周五郎 『さぶ』2-5を朗読した感想

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山本周五郎『さぶ』の朗読は、毎回初見です。

“栄二”は”さぶ”に、綿文の”おすえ”へ思いを寄せていることを伝えました。

“さぶ”は”おのぶ”を、”栄二”は”おすえ”を好いているんですね。

彼らはこれからどうなるのでしょう。続きが楽しみです。

時代劇小説、特に山本周五郎作品が好きな祖母へ、この朗読が届いたら幸いです。

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